クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)
クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)【概要】
- クロロゲン酸はコーヒーに含まれる抗酸化成分です。
- クロロゲン酸はコーヒークロロゲン酸、コーヒーポリフェノールとも呼ばれる。
- クロロゲン酸は肥満予防・ダイエット効果で注目されている。
クロロゲン酸(chlorogenic acid)はコーヒーに含まれるポリフェノール類の一種です。クロロゲン酸はカフェインよりも多くコーヒーに含まれ、コーヒーの色や苦味、香りなどに影響を与えています。
クロロゲン酸はコーヒーだけではなく、じゃがいも、さつまいも、にんじんなどにも含まれており、特にそれらの皮にクロロゲン酸が多く含まれています。
コーヒーに含まれているクロロゲン酸は、コーヒーポリフェノールやコーヒークロロゲン酸などと呼ばれることがあります。これはコーヒーに含まれているクロロゲン酸が、純粋なクロロゲン酸とクロロゲン酸と同類種である"クロロゲン酸類"があるためと考えられます。このクロロゲン酸類のバランスがコーヒーの複雑な味・香り・色を生み出していると考えられています。
クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)の効能・効果
コーヒーに含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種ですので、活性酸素を撃退する抗酸化作用があります。
コーヒーの摂取によって2型糖尿病や肝硬変、及び肝臓ガン、子宮ガンなどの発症リスクが低減されたとの研究発表があります。これはコーヒーに含まれるクロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)が作用していると考えられています。
近年、話題となっているのが、クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)の持つコレステロール抑制効果です。これはアメリカで発売された「Green Coffee Bean Extract」と言うダイエットサプリメントが大ヒットしたことに端を発しているようです。
「Green Coffee Bean Extract」は未成熟の緑色のコーヒー豆から抽出したクロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)によるダイエットサプリメントです。この商品によるとクロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)には脂肪代謝(燃焼)・脂肪分解を促進する働きがあるようです。
何故緑色のコーヒー豆(Green Coffee Bean)かと言うと、クロロゲン酸は焙煎を深くするほど減少する傾向があるので、焙煎されていない緑色のコーヒー豆を使うことでクロロゲン酸の濃度を高めているのだと思います。
また日本でもクロロゲン酸(商品説明ではコーヒークロロゲン酸となっている)を含むコーヒーが特定保健用食品の表示許可を得て販売されています。これらのことからクロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)には肥満防止・ダイエット効果が期待できることが分かります。
クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)の副作用・注意点
クロロゲン酸には金属キレート作用があるようです。このクロロゲン酸のキレート作用によって主に鉄、銅、アルミニウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル及び、ビタミンB1、ビタミンB2の吸収が阻害される恐れがあるとのことです。
しかし、抗酸化作用を持つ物質には何かしらのキレート作用があり、それがそのまま悪影響につながるとは限りません。事実、クロロゲン酸によるこの種の弊害に関する報告等を見つけることはできませんでした。
クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)の効果・効能があると思われるもの
クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)には以下のような効果・効能が期待できます。
■クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)が含まれる食品例
クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)が含まれる食品には以下のようなものがあります。