ビタミンC
ビタミンC【概要】
ビタミンCは水溶性ビタミンの一つで、別名アスコルビン酸とも言います。
ビタミンと聞くと、まず思い浮かべるのはビタミンCではないでしょうか?
ビタミンの代名詞とも言えるビタミンCですが、これ程ビタミンCが有名になったのは一時期米国でビタミンCによる健康ブームがあったためです。
実際にはビタミンC単体というよりは色々なビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが健康には重要なのですが、この時のブームの影響で「健康のためのビタミン」というとビタミンCというイメージが強くあります。
とは言え、ビタミンCに「健康」を維持するための多くの効能・効果があるのは確かです。当然ビタミンC以外のビタミンやミネラルも必要なのですが、ビタミンCが不足すると確実に健康を損なうので「健康のためのビタミン」というのは過剰表現ではありますが、間違いではありません。
ビタミンC(アスコルビン酸)の効果・効能
ビタミンCは美肌に効果・効能があるビタミンと言われています。実際にビタミンCが不足すると肌荒れになったり肌のハリが無くなってきます。
これはビタミンCが細胞間のコラーゲン生成と保持に関わっており、肌の新陳代謝に影響を及ぼすためです。また、ビタミンCには抗酸化作用があり、紫外線などによる肌へのダメージを軽減し、シワやシミを防ぐ効能があります。これらの効能・効果にから多くの美肌化粧品にビタミンCは含まれています。
また、ビタミンCは風邪やインフルエンザにも効果・効能があると言われます。ビタミンCはウイルスの核酸を破壊し、ウイルスそのものを攻撃する「インターフェロン」の生産を促し免疫力を高めてくれるためです。
インターフェロンは風邪やインフルエンザをから体を守るだけでなく、ガン(癌)やウイルス性肝炎の特効薬でもあります。
ほかにも、ビタミンCの持つ抗酸化作用はコレステロールなどの酸化を防ぎ、老化を遅らせるアンチエイジング効果もあります。
ビタミンCが貧血によいとされるのは、鉄分の吸収を高める作用によるものです。さらにビタミンCは抗ストレスホルモンといわれる副腎皮質ホルモンの生成に関わるので、ストレスに負けない体もつくります。
ビタミンC(アスコルビン酸)が不足すると
ビタミンCが不足すると血管や粘膜、皮膚などの細胞間の結合がゆるみ、出血しやすくなったり、肌のハリを失ったり、肌荒れ・ニキビなどの症状が現れます。
また全体的に免疫力が低下する傾向にあるので、疲れやすくなったり、風邪を引きやすくなったりします。
ビタミンC(アスコルビン酸)を含む食品・食べ物・摂取方法
ビタミンCは体内で合成できない必須ビタミンです。その為、食べ物から摂る必要があります。
ビタミンCは柑橘類のほか、パイナップル、イチゴ、キウイなどのフルーツ、ブロッコリーやピーマンにも豊富に含まれます。
1日の望ましいビタミンC摂取量は2000~3000mgです。摂取後2~3時間で排泄されるので、摂取回数を多めに、1日複数回に分けて摂りましょう。
喫煙量の多い人はビタミンCが不足がちになるので、所要量の2~3倍を目安にサプリメントでの補給がおすすめです。
ビタミンCとビタミンEを一緒に摂ると、抗酸化作用が高まりガン(癌)予防の効果も期待できます。これは、水溶性のビタミンCと脂溶性のビタミンEがそれぞれ働いてくれるためです。
ビタミンC(アスコルビン酸)と一緒に摂ると効果的な栄養成分
ビタミンC + コラーゲン ⇒ 美肌 に効果的
ビタミンC + 鉄 ⇒ 貧血 に効果的
ビタミンC + カルシウム ⇒ 骨 に効果的
ビタミンC + 葉酸 + ビタミンB12 ⇒ 血行・血栓 に効果的
ビタミンC(アスコルビン酸)の過剰摂取による副作用・注意点
ビタミンCは体内に蓄積できないので不足しがちですが、摂りすぎると下痢、嘔吐、頻尿になることがあるので注意が必要です。
これは過剰症というより一過性の症状ですが、量を増やす場合は慎重に少しずつ増やすとよいようです。
ビタミンCの効果・効能があると思われるもの
ビタミンCには以下のような効果・効能が期待できます。
■ビタミンCが含まれる食品例
ビタミンCが含まれる食品には以下のようなものがあります。