脳機能の活性化
脳機能の活性化【概要】
脳機能の活性化は生活習慣や食生活に大きく左右される。特に脳にきちんと栄養を供給することが大前提となります。
人間の脳の重さは体重の2%ですが、エネルギー消費量は体全体の18%と、ほぼ5分の1を占めます。いかに脳がたくさんの栄養を必要としているかがわかる数字です。
身体と違い、脳はエネルギー源としてブドウ糖しか利用できません。だから、糖質を絶つダイエットなどは脳にダメージを与える危険性があります。
朝食抜きも同じことです。集中力に欠けるため、テストの成績が惑いというデータもあります。逆に、ドライバーにブドウ糖を摂らせた実験では、注意力が増して事故防止に有効という結果が出ています。
仕事の合間に甘いものを食べて意識がハッキリした経験などは、誰にでもあるでしょう。これは栄養が不足している脳にブドウ糖が供給され脳機能が活性化したためと考えられます。
一方、脳を作り、発達させるのに必要なのは脂質とタンパク質。脳細胞間で情報伝達を行う神経線経はその構造のほとんどが脂質で、神経組織の構造を作っているのはタンパク質です。
特に脳の発達の著しい幼児期(6歳まで)は、良質のタンパク質、良質の脂質を摂るようにしましょう。
脳機能を活性化させる栄養素
脳の発達を促進する栄養として第一に挙げられるのは、プロテインとレシチンです。
レシチンは大豆や卵黄に多く含まれるリン脂質で、脳細胞間の情報伝達物質である「アセチルコリン」の原料となる「ホスフアチジルセリン」という物質を含んでいます。
もちろんビタミンも重要です。特にビタミンB群は必須です。ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンはブドウ糖の代謝に関わり、ビタミンB6、パントテン酸、葉酸は神経伝達物質の合成に関わります。
ビタミンB群が欠乏すると興奮や疲労、不安、怒りっぽいなどの症状が出るという研究結果や、「記憶力や概念の抽象化に劣る」という脳機能の活性化を阻害するという研究結果が報告されています。
オメガ3系の不飽和脂肪酸を含むDHA・EPAも脳機能を活性化するサプリメントです。特に健やかな脳を育てるDHAは、神経細胞に多く含まれ、情報伝達や記憶力などに影響すると考えられることから「頭が良くなる脂肪酸」といわれます。
最近問題の「多動児」にもDHA・EPAは効果的ともいわれます。これに血液の循環をよくし、抗酸化作用もあるイチョウ葉エキスをプラスすると、さらに脳の活性化が促進されます。子どもに限らず、大人でも集中力や気力を高めたい時に摂取をお薦めします。
脳機能の活性化に効果・効能があると思われる食品成分
脳機能の活性化に効果・効能があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。