花粉症
花粉症【概要】
花粉症はアレルギー症状の一種です。花粉症の原因となる花粉は「スギ」が有名ですが、その他にも「ヒノキ」「イネ」「ブタクサ」「ハンノキ」「シラカバ」などがあります。日本人の約3割が花粉症になっていると言われています。
花粉症は花粉に含まれる抗原が目や鼻の粘膜の免疫系にインプットされ、花粉を異物として攻撃する抗体ができるために起こります。簡単に例えると花粉症は花粉を浴びるたびに体の中でコップに水がたまるように抗体ができ、コップから抗体があふれると花粉症が発症すると言われます。花粉症は食生活、環境、ストレスなども原因とされますが、生活の中でできる最善の予防と対処は、ともかく花粉を近づけないことです。
花粉症の時期
花粉症の時期は花粉の種類によって異なります。また地域によっても異なりますが目安は以下の通りです。
●スギ:2月上旬~5月下旬
●ヒノキ:2月上旬~6月中旬
●イネ:3月上旬~12月下旬
●ブタクサ:8月上旬~12月下旬
●ハンノキ:1月中旬~6月中旬
●シラカバ:4月中旬~6月下旬
花粉症の症状
花粉症の主な症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」の4つですが、
●のどのかゆみや痛み
●咳、頭痛や微熱やだるさ
●下痢などの全身症状
を伴うことがあり、風邪と間違う人もいます。またダニのアレルギーを合併している場合もあります。まずはアレルギー専門医のもとで検査を受けて原因を特定しましょう。病院では問診のあと、血液検査や少しひっかいた皮膚に抗原をたらして反応を見るテストを行って診断することが多いようです。
花粉症を軽減させる5ヵ条
【1】花粉を避けて行動する
窓を開けっ放しにしたり、公園でランチをとるのは我慢しましょう。外出はなるべく雨の日に。
【2】原因を特定し、遠ざける工夫を
原因の7割はスギですが、ヒノキやイネ、キク、ブタクサも増えています。検査で早目の確認を。
【3】症状や体質に合った治療を受ける
飲み薬がいいのか点鼻薬がよいのかなど、専門医とよく相談してください。現在では眠くならない薬もあります。
【4】軽くなってもやめないで
ちょっと楽になったからといって治療をやめると更に辛い症状に襲われることもあります。花粉シーズンが終わるまで根気よく続けましょう。
【5】生活の中から花粉対策
生活をちょっと工夫するだけで、花粉症はだいぶ軽くなります。次の点がポイントです。
・マスクと眼鏡(サングラス)で花粉をシャットアウト。
・上着や帽子は化学繊維素材にして花粉の付着を軽減。
・油分の多い整髪料やファンデーションは避ける。
・外出した場合は玄関に入る前にブラシなどで花粉を落とす。
・掃除の場合は掃除機ではなく、極力拭き掃除で。
・外出時に来ていた服はできるだけ早めの洗濯で花粉を洗い流す。
・最低限花粉症の時期はお酒とタバコを控える。
・規則正しい生活と十分な睡眠時間を確保。
花粉症を和らげる成分
●シソ、甜茶
抗アレルギー作用をもつ。
●ルイボス、ハトムギ
抗酸化作用、抗炎症作用でアレルギー症状を抑える。
●ケール
花粉によるアレルギー症状を緩和。
●DHA、EPA
アレルギー原因物質の産生を抑える。
花粉症に効果・効能があると思われる食品成分
花粉症に効果・効能があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。