口内炎
口内炎【概要】
口内炎とは、唇や頬の内側、舌、歯茎などの口腔内にできる炎症性疾患のことです。最も多いのが、アフタ性口内炎で、円形の小さいアフタ(潰瘍)が1個または数個でき、食べ物が触れると激しく痛みます。
口内炎に似ているものとして口角炎というものがあります。口角炎は唇の端に、ただれなどの炎症が起きるものです。免疫力が低下しているときに、細菌などに感染して起こります。
口内炎の原因
口内炎の原因は細菌・ウイルス性による口内炎とアフタ性口内炎で違います。
細菌・ウイルス性による口内炎は口腔内を噛んでしまったり、入れ歯や金冠などが当たったり、食べ物でやけどしたりして傷ができ、そこに細菌やウイルスが感染すると、炎症が起こります。
アフタ性口内炎については正確な原因がわかっていませんが、ビタミンB2の不足、ストレスや疲労、風邪などで免疫力が低下すると、発生するといわれています。
口内炎の予防
口内炎の場合は、ビタミンB2が不足しないよう、バナナ、レバー、卵、まぐろ、野菜類などから摂取しましょう。
細菌感染を防ぐためには、唾液の中に含まれるリゾチームやラクトフェリンなどを補給することが大事です。
リゾチームは卵白、ラクトフェリンは乳製品の一種に含まれています。特定保健用食品に、ラクトフェリン入りヨーグルトがあります。
口腔内の粘膜を強化して、免疫力改善を図るためには、ビタミンAやβ-カロテンの摂取が有効です。レバー、うなぎなどの動物性食品や、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜から補給しましょう。
口内炎の改善・治療
口内炎や口角炎ができてしまったら、口の中を清潔に保つことが重要です。うがい薬や食塩水で口をゆすぐのも効果的です。
また、食べ物で刺激して症状を悪化させないことも大事です。味の濃いもの、辛味があるもの、酸味があるもの、熱いもの、かたいものは避けましょう。うす味で、やわらかく、人肌程度の温かさのものをとるようにします。
口内炎が治らないなど症状が酷い場合は専門医に相談しましょう。口内炎は主に歯科、耳鼻咽喉科、口腔外科で診療してもらえます。また皮膚科や内科にも治療してくれるところがあります。
口内炎は通常、1~2週間で自然に治ります。
口内炎に効果・効能があると思われる食品成分
口内炎に効果・効能があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。