冬虫夏草
冬虫夏草【概要】
冬虫夏草はガ、ハチ、チョウ、セミなどの昆虫の幼虫に子嚢菌類が寄生し、虫のたんばく質を栄養にして発生するキノコの一種です。「冬虫夏草」の漢字が示すとおり、冬場は虫体で、夏に草状になります。
中国では古くから宮廷などで不老不死の妙薬として珍重されてきましたが、昨今は日本でも「がん予防に効く」と話題になり、手軽に利用できる漢方や健康食品がブームになっています。
冬虫夏草の効能・効果
冬虫夏草の栄養成分は寄生する昆虫の種類により異なりますが、マンニトール、エルゴステロール、抗菌成分のコルディセピン、ビタミンB12をはじめとするビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸などが含まれています。
冬虫夏草の効果・効果としては、強壮強精(滋養強壮)、疲労回復、病後の体力回復、去痰、鎮咳、鎮静、貧血改善、心臓・血管系の強化、免疫力強化、血糖値コントロール、慢性腎炎改善などが知られています。抗がん作用についても、臨床実験で明らかになっているようです。
冬虫夏草の利用方法
初夏に地中から掘り出して乾燥させた冬虫夏草、また漢方・健康食品として冬虫夏草の乾燥品の粉末、カプセル、ドリンク剤などが市販されています。冬虫夏草の乾燥品は、16~17gを3~4lの水で4~5時間煎じて服用します。常用量の目安は、朝晩コップに1杯ずつです。
煎じて残ったものは、焼酎、ウオッカなどアルコール度数の高い酒に漬けて飲用したり、薬膳料理に利用したりします。料理では特に鶏肉との相性がよく、逆に大根と組み合わせると成分が中和され、薬効が弱くなるといわれます。
冬虫夏草の留意点
冬虫夏草の作用は緩慢です。効果が現れないからといってすぐに中止したりせず、長期間服用を続けてください。
冬虫夏草に含まれる健康成分
冬虫夏草に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。